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ラブホテル物語
![]() 5話 ホテルに入り、ベッドに鳴海さんをおろす。そのまま出て行こうとすると、袖をつかまれた。「行かないで」たぶん、それは異動しないでって意味だったのかも。でも僕には今置いていかないでという意味に思えた。前髪を手であげ、丸いおでこに口付けをする。あれ、なんでキスなんかしてるんだろう。でも、一度すると止まらなくて。今度はまぶたにキスをする。そしてうっすら開いた唇に自分の唇を重ねる。そのまま抱き込むように鳴海さんの頭を腕に囲んだ。抱きしめると自分よりもずっと小さな人だと感じる。それがよけいかわいい。「杉野君」熱っぽく名前を呼ばれて、もうわけがわからなくなる。頭がカッとして無我夢中になり、気がつくと上司を組み敷いていた。鳴海さんは腕の中で何度も泣きながら僕の名前を呼ぶ。そのたび僕自身は鳴海さんの中で大きくなる。攻めても攻めても終わらなくて、何度も鳴海さんを抱いてしまう。僕の体で感じているのだと思うと、泣き顔もまたかわいい。「もうだめ」と請われるともっと抱いてしまう。ずっとそうだったのかもしれない。ずっと恋をしてたんだ。かわいい年上の上司は、頭からバリバリ食べてしまいたいくらいにかわいい恋人になった。 『上司とラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
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ラブホテル物語![]() 5話 ホテルに入り、ベッドに鳴海さんをおろす。そのまま出て行こうとすると、袖をつかまれた。「行かないで」たぶん、それは異動しないでって意味だったのかも。でも僕には今置いていかないでという意味に思えた。前髪を手であげ、丸いおでこに口付けをする。あれ、なんでキスなんかしてるんだろう。でも、一度すると止まらなくて。今度はまぶたにキスをする。そしてうっすら開いた唇に自分の唇を重ねる。そのまま抱き込むように鳴海さんの頭を腕に囲んだ。抱きしめると自分よりもずっと小さな人だと感じる。それがよけいかわいい。「杉野君」熱っぽく名前を呼ばれて、もうわけがわからなくなる。頭がカッとして無我夢中になり、気がつくと上司を組み敷いていた。鳴海さんは腕の中で何度も泣きながら僕の名前を呼ぶ。そのたび僕自身は鳴海さんの中で大きくなる。攻めても攻めても終わらなくて、何度も鳴海さんを抱いてしまう。僕の体で感じているのだと思うと、泣き顔もまたかわいい。「もうだめ」と請われるともっと抱いてしまう。ずっとそうだったのかもしれない。ずっと恋をしてたんだ。かわいい年上の上司は、頭からバリバリ食べてしまいたいくらいにかわいい恋人になった。 『上司とラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]() #次のページ ![]() ![]() ![]() ![]() |