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ラブホテル物語
![]() 5話 濡れた音をさせて加藤の唇が離れた。「頭が覚えてなくても、身体が覚えていると思いますよ」少し意地悪く、でも優しくいいながら加藤の唇がまた重なってくる。「ん、んっ」息継ぎができない程、深く吸われる。それだけで、腰から力が抜けそうになった。加藤ってこんなにキスがうまかった!?と思ったけれど、自分の粘膜は加藤の舌を覚えているようだった。口腔内に入ってやわらかいところを舌先でくすぐられると、びくんとなる。そのくすぐったいような甘ったるい響きは覚えている。その甘いキスの間に、加藤の意外に大きな手のひらは私の身体の線をなでていった。その触り方も、確かに記憶がある。とても大事なものをあつかうように動くので、すごく気持ちがいいと思っていた自分。そうだ。私は昨日、そうやって、徐々に加藤を受け入れていった。だんだんと夏木の代わりじゃなくて、加藤自身として。加藤のそれがすっかり熟れきった身体の中に入ってくる。何度も突き上げられながら、加藤が囁く。「最後の方は悟じゃなくて、僕の名前を呼んで何度もいったんですよ」その言葉に私は何度も頷いていた。最初がラブホテルからでも、本当の恋は始まるものなのかもしれない。 『最初がラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
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ラブホテル物語![]() 5話 濡れた音をさせて加藤の唇が離れた。「頭が覚えてなくても、身体が覚えていると思いますよ」少し意地悪く、でも優しくいいながら加藤の唇がまた重なってくる。「ん、んっ」息継ぎができない程、深く吸われる。それだけで、腰から力が抜けそうになった。加藤ってこんなにキスがうまかった!?と思ったけれど、自分の粘膜は加藤の舌を覚えているようだった。口腔内に入ってやわらかいところを舌先でくすぐられると、びくんとなる。そのくすぐったいような甘ったるい響きは覚えている。その甘いキスの間に、加藤の意外に大きな手のひらは私の身体の線をなでていった。その触り方も、確かに記憶がある。とても大事なものをあつかうように動くので、すごく気持ちがいいと思っていた自分。そうだ。私は昨日、そうやって、徐々に加藤を受け入れていった。だんだんと夏木の代わりじゃなくて、加藤自身として。加藤のそれがすっかり熟れきった身体の中に入ってくる。何度も突き上げられながら、加藤が囁く。「最後の方は悟じゃなくて、僕の名前を呼んで何度もいったんですよ」その言葉に私は何度も頷いていた。最初がラブホテルからでも、本当の恋は始まるものなのかもしれない。 『最初がラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]() #次のページ ![]() ![]() ![]() ![]() |