ラブホテル物語
海水浴ラブホテル1話
まあ､話を聞いてくれよ｡俺はプライベートでまったくひとりのサーフィンを楽しもうとして､朝早くから波間を泳いでいたんだ｡すると､助けを呼ぶ声が聞こえた｡見ると､どうしてだかこんな朝早くに女がひとり､しかも服を着たままおぼれていやがる｡｢た､助け､ごぼ､て､ごふっ｣そうあえぐと､女は海の小波に消えた｡俺はあわてて､その場所へ行くともぐる｡いくら南の海で海水がきれいだからって､そんなに視界がきくわけではない｡それでも泳ぎ着くのが早かったのか､俺の伸ばした手に女の服がひっかかる｡それを全力で引き上げると､サーフボードに乗せて､今度は陸へと泳ぎ始めた｡最初は死んだようにぐったりとしていたものが､ボードの上で女は口から水を吐くと､息をふきかえす｡それにほっとすると､俺はとにかく急いで砂浜へと女を引き上げた｡あいにくケータイは車においてきていて､救急車を予防にも手段がない｡まだ､水を呑んでいるのかもしれない｡俺は紫色になった女の唇を吸うと､人工呼吸をし始めた｡ボタンをはずすのがもどかしくて､女の胸元の服を引き破る｡そして､口付けをしながら心臓マッサージをした｡がはっとまた水を吐き､女が咳き込み出す｡
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