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凶暴ガールラブホテル
4話:反則です

そうか。一目ぼれなんだ、これって。急激に自分の気持ちに気づく。そのとたん、酔った彼女がイスから崩れ落ちていった。わー!僕はあわてて彼女を助け起こす。けれど、本当に酔いがまわっているようだ。どうにか肩を抱いて歩かせながら、レストランを出た。「佐々木さん、家はどこ?」「ん〜?」ダメだ。酔いすぎてる。けれど、このまま引きずり歩くにも限界があるし。と思っているところに、すぐ近くラブホテルの灯りが見えた。休ませるんなら、手ごろだ。どうせ泥酔しているし、寝かせて後で説明すればわかってくれるだろう。僕はとうとう足元がおぼつかなくて、ぐずぐずと地面に崩れ落ちた彼女をおんぶすると、ラブホテルに入る。そうだ。休憩するだけだ。手を出さなければなんてことはない。そういう自信を持って部屋に入る。けれど、そんな僕の理性をぶち切らせることが待っていた。背中から彼女をベッドの上に降ろすと、力なく横になる。むにゃむにゃと幸せそうだ。少しだけ胸元をゆるめておこうと、襟に手をかけたとたん、彼女が僕を抱きしめてきた。しかも、僕の名前を呼んで。「好き、なんだから、バカ」「え?」「ずっと好きだったんだから」そんなのは反則だあ〜!

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