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ラブホテル物語
幼なじみラブホテル3話:幼なじみ 今月末にはいよいよ転勤ということになった。「大丈夫なの?」心配そうな顔で聞いてくるミカ。それだけのことをしでかしているのだから、そんな顔をされるのは仕方ない。「もう大丈夫だよ。あの時だって、医者の診断なんか当てにならないって」俺はカラ笑いをしながら、ミカの心配を一蹴する。けれど、内心は本当に大丈夫なのかという不安がぐるぐるまわっていた。「金曜はもう送別会なんだ。こういうのって決まると早いよな」そう言って、もう一度高らかに笑った。笑ったつもりだったけれど、その声は尻すぼみになる。「S市かあ。結構遠いよね」「でも新幹線で2時間だってさ。週末は帰ってくるよ。今度は最初っから予防線をはっておく。やっぱり、いきなり行きっぱなしってのが悪いのかな〜って思ってさ」「それでも毎日は会えなくなっちゃうんだよね、すごい減り方だよね」ミカはそう言うと立ち上がった。「もう帰るのか?」「うん。お風呂入るから」「じゃあ、またな」「ばいばい」ミカは背を向けたまま手を振った。毎日会っていたのにという関係が俺たちのことを示すのはわかっていた。そうだ。いまだに毎日俺たちは会っている。顔を見ない日なんか一日もない。 『幼なじみラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る
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ラブホテル物語 幼なじみラブホテル 3話:幼なじみ 今月末にはいよいよ転勤ということになった。「大丈夫なの?」心配そうな顔で聞いてくるミカ。それだけのことをしでかしているのだから、そんな顔をされるのは仕方ない。「もう大丈夫だよ。あの時だって、医者の診断なんか当てにならないって」俺はカラ笑いをしながら、ミカの心配を一蹴する。けれど、内心は本当に大丈夫なのかという不安がぐるぐるまわっていた。「金曜はもう送別会なんだ。こういうのって決まると早いよな」そう言って、もう一度高らかに笑った。笑ったつもりだったけれど、その声は尻すぼみになる。「S市かあ。結構遠いよね」「でも新幹線で2時間だってさ。週末は帰ってくるよ。今度は最初っから予防線をはっておく。やっぱり、いきなり行きっぱなしってのが悪いのかな〜って思ってさ」「それでも毎日は会えなくなっちゃうんだよね、すごい減り方だよね」ミカはそう言うと立ち上がった。「もう帰るのか?」「うん。お風呂入るから」「じゃあ、またな」「ばいばい」ミカは背を向けたまま手を振った。毎日会っていたのにという関係が俺たちのことを示すのはわかっていた。そうだ。いまだに毎日俺たちは会っている。顔を見ない日なんか一日もない。 『幼なじみラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る ラブホテル物語最近の記事 廃墟ラブホテル 花粉症ラブホテル 先生とラブホテル 最新のおすすめラブホテル 周辺ラブホテルを検索[GPS] 駅近くのホテルを検索 IC近くのホテルを検索 住所でラブホテルを検索 特徴でラブホテルを検索 ホテル掲載依頼
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