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ラブホテル物語
執事とラブホテル1話:赤ちゃんに一目ぼれ お嬢様と初めてお会いしたのは、産院から退院されてお屋敷に戻られたときだった。父親が屋敷で住み込みの執事をしていたので、従業員全員でのお迎えとなったその日は、自分も玄関に出た。タクシーから奥様がまるで天使のような赤ちゃんを抱いて降り立つ。それは、神々しい光景で、ため息が出た。うっとりながめていると、赤ちゃんがふにゃあとあくびをして、目を開く。その途端、自分のまわりに教会の鐘が鳴り響いたような気がした。ビードロのような大きな黒眼は理知的で慈愛に満ちたものに見えた。たぶん、自分は相手が赤ちゃんなのに一目ぼれしてしまったのだ。けれど、赤ちゃんは突然に泣きだす。奥様があやしても、旦那様があやしても、全然泣きやまないようなひどい泣きっぷりだった。聞いているこっちが耳をふさぎたくなる。まわりの従業員も、ひきつけでも起こすんじゃないかとおろおろし始めた頃、自分は無意識に泣き叫ぶ赤ちゃんのそばによっていった。赤ちゃんは自分の影にぴたっと泣くのを止める。奥様がびっくりしている前で、赤ちゃんは自分に向かって小さなもみじのような手のひらを向けた。奥様に促され抱き上げると、きゃっきゃと赤ちゃんは笑顔になった。 『執事とラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る
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