XHTML版 | HTML版 | DebugString | ||
ラブホテル物語
![]() 2話:ジム こっちから断ってやろうかと思っていたデブ男にふられたのは、桃花にとっては結構なショックとなる。「何でも、もっと細い方が好きだとか」自分のことをさしおいて、何ぬかしてるのよ!桃花はその場で叫び出したくなったが、どうせデブの遠吠えと思われるとぐっと我慢した。「わかりました」渋々頭をさげると、事務所を出る。帰り道、あんまりぼんやりと歩いていたので、見知らぬ道に入ってきていた。よく見ると、まわりはラブホテル街だ。けれど、桃花はラブホテルに入ったこともない。もちろんそういうことをしたことがない。「いいなあ。いつかラブホテルに入りたいな。でも、こんなにデブじゃ、することできないかも」大きな溜め息をついてまた歩き出すと、ふとこのホテル街には似つかわしくない看板が目に入った「トレーニングジム?」その看板は赤い文字でそう書かれてあった。「そっか。ジムにでも通えば、少しは痩せられるかも。それで、モテモテになってラブホテルに行くのよ」少々不純な動機だが、急にやる気になってきた。早速桃花はジムの扉を叩く。ここがラブホテル街なのもいい。闘志が燃やせると思ったのだ。「たのもー」道場破りのような桃花の声が響く。 『ジムラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
※前のページ
#次のページ ![]() ![]() ![]() ![]() |
ラブホテル物語![]() 2話:ジム こっちから断ってやろうかと思っていたデブ男にふられたのは、桃花にとっては結構なショックとなる。「何でも、もっと細い方が好きだとか」自分のことをさしおいて、何ぬかしてるのよ!桃花はその場で叫び出したくなったが、どうせデブの遠吠えと思われるとぐっと我慢した。「わかりました」渋々頭をさげると、事務所を出る。帰り道、あんまりぼんやりと歩いていたので、見知らぬ道に入ってきていた。よく見ると、まわりはラブホテル街だ。けれど、桃花はラブホテルに入ったこともない。もちろんそういうことをしたことがない。「いいなあ。いつかラブホテルに入りたいな。でも、こんなにデブじゃ、することできないかも」大きな溜め息をついてまた歩き出すと、ふとこのホテル街には似つかわしくない看板が目に入った「トレーニングジム?」その看板は赤い文字でそう書かれてあった。「そっか。ジムにでも通えば、少しは痩せられるかも。それで、モテモテになってラブホテルに行くのよ」少々不純な動機だが、急にやる気になってきた。早速桃花はジムの扉を叩く。ここがラブホテル街なのもいい。闘志が燃やせると思ったのだ。「たのもー」道場破りのような桃花の声が響く。 『ジムラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]() #次のページ ![]() ![]() ![]() ![]() |