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ラブホテル物語
砂漠の王子様とラブホテル5話:夢の時間夢の国 部屋に入ると、王子様は自分の濡れた服をぽいぽいっと脱いでしまう。現れたのはブロンズ色の引き締まった身体。見ようとしなくても、目の端に映る彫刻のような美しさを無視しようとするのは無理そうだった。さっさとシャワー室へと消える王子様を見送る。しかし、すぐに顔を出すと、手招きされた。「君もズブ濡れだ。一緒に温まろう」ごく自然にそう言われ、都はまるで魔法にかかったようにその手をとった。シャワーからベッドへ。後のことは本当に異次元の世界。何度も抱かれては、髪をなでられ、砂漠の言葉で愛を囁かれた。少しかさついた王子様の指先は、都の身体をくまなくなぞる。信じられないくらい感じる身体に都は我を忘れて王子さまの身体にしがみついた。安心させるように抱きしめ返される。王子様の高ぶりを飲み込んだ腰が淫らに揺らめく。淫らな王子様の囁きがますます都を高めた。都は朝が来るまで信じられないまま。起きると、隣に眠る砂漠の王子様がうっすらと目を開いた。「連れて帰っていい?ボクを拾ってくれたやさしい人を、今度はボクが連れて帰りたい。日本を離れるけどいい?」その言葉に、都は頷く。一夜限りの夢を、千夜を超える夢に変えるために。 『砂漠の王子様とラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る
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