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ラブホテル物語
![]() 5話:花粉症ラブホテル 敦に案内されて、そのラブテホルに入る。そこで佑子は敦の言ったことが本当だとわかった。まずホテルに入るとエアで花粉を飛ばす廊下がある。それは、まるでウィルス研究所のようだった。次に服を脱いでクリーニングする部屋があり、次にシャワーで体のてっぺんから足先まで洗い流される。その次にバスローブが渡され、ようやく完全密封されているらしい部屋に通されるのだ。「ここは空気清浄機が完備されて、花粉一個入れないようになっています」そう言った敦の顔を、佑子は初めてみた。かなり整っていることに驚く。それは敦も同じだった。マスクの下の佑子はすこぶるつきの美人だ。自然とお互いに抱きしめ合った。ふたりの体のどこにも花粉はない。春の時期、決して起こるはずのなかった恋が始まろうとしている。熱いキスの後、熱を確かめ合った。敦は佑子の体中にキスをする。花粉がないから安心して舐められた。佑子も敦の体のいたるところにキスをした。五感の全てで花粉を感じていたセンサーが、今はお互いの熱だけを感じる。佑子はあまりの気持ちよさと解放感で涙を流した。快感を追うリズムが早くなり、ひとつになれた時、永遠の愛を確信するふたりだった。 『花粉症ラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
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ラブホテル物語![]() 5話:花粉症ラブホテル 敦に案内されて、そのラブテホルに入る。そこで佑子は敦の言ったことが本当だとわかった。まずホテルに入るとエアで花粉を飛ばす廊下がある。それは、まるでウィルス研究所のようだった。次に服を脱いでクリーニングする部屋があり、次にシャワーで体のてっぺんから足先まで洗い流される。その次にバスローブが渡され、ようやく完全密封されているらしい部屋に通されるのだ。「ここは空気清浄機が完備されて、花粉一個入れないようになっています」そう言った敦の顔を、佑子は初めてみた。かなり整っていることに驚く。それは敦も同じだった。マスクの下の佑子はすこぶるつきの美人だ。自然とお互いに抱きしめ合った。ふたりの体のどこにも花粉はない。春の時期、決して起こるはずのなかった恋が始まろうとしている。熱いキスの後、熱を確かめ合った。敦は佑子の体中にキスをする。花粉がないから安心して舐められた。佑子も敦の体のいたるところにキスをした。五感の全てで花粉を感じていたセンサーが、今はお互いの熱だけを感じる。佑子はあまりの気持ちよさと解放感で涙を流した。快感を追うリズムが早くなり、ひとつになれた時、永遠の愛を確信するふたりだった。 『花粉症ラブホテル』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]() #次のページ ![]() ![]() ![]() ![]() |