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ラブホテル物語
廃墟ラブホテル2話:廃墟です 「え?じゃあ、本当にこの廃墟ラブホテルの取材なんですか?え?ちょっと!」電話を編集部にかけても、むげに切られてしまった。どうやら、ラブホテルネタだけではページが持たずに、閑話休題的に廃墟ものを入れるとのこと。しかも、軽く霊的な体験もしてくれるとありがたいという始末。「軽く霊体験って、なによ!私、怖がりなんだけど!しかも、幽霊なんて見たことない怖がりよ!」ぷんすかと怒りながら、とりあえずまた廃墟ラブホテルを見上げる。どう見ても、「出そう」な場所だ。「帰ろう」くるっときびすを返した。けれど、家賃や電気代のことを考えると、どうしてもこの取材の報酬が必要だ。「そうよ。幽霊がなによ。廃墟がなによ。この世の中で一番怖いことは、お金がないことよ!!」私はバッグを握り締めると、廃墟へとずんずん進んでいった。「とにかく、写真とレポートと、なにか軽く霊体験してくればいいんでしょ?それくらい、お腹が空くことに比べたら、どうってことないんだから」たんかをきりながら、中へと足を踏み入れる。入ってすぐに、くたびれ果てた受付があった。「ここって人が受付するタイプなんだ。やっぱりシステムが古い」その時後ろで音が! 『廃墟ラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る
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