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ラブサスペンス
![]() 6話 このさきもそうさ。何年だって使ってやるつもりさ。でもね…」サンタさんは白い立派な髯をゴシゴシとさすりながら「でも、この古い型の橇じゃあ、暗い夜道は危なっかしくてしかたがないんだよ。なんたってランプもついていないんだから。…そこでだ。ひとつきこう。わたしがいままで一度でも、運転をあやまったことがあったかい?」トナカイは首を横に振りました。そしてサンタさんは、ちょっとだけ照れくさそうに、こういったのです。「つまりさ…なんだ、ええと…暗い夜道は、ぴかぴかの、おまえの鼻が役に立つのさ」―トナカイははっとして顔を上げました。二人のちっちゃな天使も、小さく「あっ」といいました。「さあ、そいつを取っておくれ。おまえがそんなものを鼻にかぶせていたのでは、世界のみんなに幸せを配れやしない」トナカイの顔は、みるみる明るくかがやいてきました。二人の天使の顔は、みるみる赤くなってゆきましたサンタさんは大きな声でいいました。「ホーホーホー!もうこんな時間だよ!さあさあ、はやいとこ行こうじゃないか。ほれほれ、 『リンゴの布ぶくろ』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
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