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ラブサスペンス
![]() ![]() 2話 ある日、屈強な身体をした若い男が私のもとにやってきた。「先生、僕の悩みを聞いてください」彼は深刻な顔をして言う。「話してごらん」私がそう言うと彼は、「実は僕、人間の女性にまったく興味が湧かないんです。奇麗な女の人を見ても何も感じないし、酔った女にホテルへ誘われても、嬉しくも思わないんです」「ほほう…若いのに珍しいね」私はうなずいて、「じゃあきみは、性欲が極めて低いというわけだ」すると男は首を振り、「いえ、そうじゃないんです。僕、性欲は人一倍あるんです。ただ、その対象が…」口ごもる男を私は元気付けて、「どうした、何でも言ってごらん。恥ずかしいことじゃない」そう言いながらも私は内心、警戒していた。(もしかして、幼い女の子が好きだなんて言い出すんじゃないだろうな。最近はロリコン男が事件を起こしたというニュースをよく聞くが、まさか彼も…)男はしばらく黙っていたが、やがて決然と顔を上げると、「犬が好きなんです」 『性的カウンセリング・カルテ』の一覧へ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ホテル掲載依頼 ![]()
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