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ラブホテル物語
花粉症ラブホテル4話:花見地獄からの脱出 「今夜は災難でしたね」お互い放った言葉は同じだった。その途端、ふたりの距離は一気に縮まる。今目の前にいるお互い以上に、この悲惨な状況を理解してくれる人はいないという確信が生まれていた。その電撃がふたりの体を貫いたと一緒に、一陣の強い風が敦と佑子の間を吹き抜ける。途端、完全防備のふたりに、くしゃみの嵐が襲いかかる。ぐしゅんぐしゅんとまるで止まらない。涙まで出てきたところで、敦は佑子の手を取って走り始める。「ここは危険だ。逃げましょう」「でも」「大丈夫。ちゃんと一度は顔を出した。乾杯も終わった。毎年、この後は無礼講で誰が先に帰ったかわからないくらいに酔っぱらうはずだ。だから、逃げるなら今だ。僕達は十分に苦しんだよ。もう解放されてもいいだろう」「はい。そうですね。行きます。一緒に行きます」こうして、ふたりは手に手を取り合って、花粉地獄の花見会場から抜け出したのだ。佑子はドキドキしていた。敦のことを、まるで竜を退治にきてくれた王子様のようだと思った。敦にしても、佑子はお姫様のような気分だった。つながれた手が熱い。恋の予感にほてる。走りついた先はラブホテル。「花粉症対策完璧のラブホテルです」 『花粉症ラブホテル』の一覧へ ラブホテル物語の一覧に戻る
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